代わりがいないから辞められない?負のスパイラルから抜け出す転職思考法

f:id:sumichan11:20181123020936j:plain

僕は大学院卒の社会人3年目。大卒の友達はもう既に社会人5年目で、徐々に若手の域を抜け出しつつあります。

 

このぐらいの時期になると、脳裏をよぎるのが「転職」の二文字。

 

「やりたいことはこんなことじゃない」「給与体系に不満がある」など、理由はさまざまあるのではないでしょうか。

 

「転職したいなあ…」なんて、一度でも思った人は意外と多いでしょう。

 

ですが、実際にキャリアチェンジした人はごく一部。

そこには、さまざまなメンタルブロックが存在しているのです。

 

「環境を変えるのが怖い」「給料が下がる」など色々挙げられるのですが、多く聞くのがこんな声です。

 

自分がいなくなったら、仕事が回らなくなる」「代わりがいないから辞められない

 

仕事を楽しくやっていない人に限って、こう言っているのです。

 

でも、社会人3年目で大企業からベンチャー企業へ転職した、土木建築の技術者からメディアの編集者に転身した僕は、声を大にして言いたい。

 

自分にしかできない仕事なんてありません。

 

 

「自分にしかできない仕事」という幻想

 

「自分の代わりがいない、なんてありえない」と気づいた体験があったので、そのお話をします。

 

昨年、建設現場で施工管理をしていました。

本社は東京なのですが、地方の現場だったので現地のマンションを借りて直接仕事に行く毎日。

 

工事が始まって数か月したころ、とある出来事があって僕は「本社に戻りたい」と上長に伝えました。

もちろん、本社と現場のスタッフで議論が交わされ、必死に僕を現場に残そうとしていたのですが、僕の意志を汲んでくれて東京へ戻ることに。

 

少ない人数しかいなかった現場から離れ、本社に戻って勤務していたものの、「現場の人たちに悪いことしたなあ」と思うことも正直ありました。

でも、そんな気持ちが吹っ飛ぶ出来事がすぐに発生。

 

本社に戻って数日後、僕の一つ下の後輩が、その翌週からその現場に派遣されることが決まったのです。

 

僕は、現場に行く数か月前から通達されていて、準備をした上で派遣されていたので、「若手でこの現場に行けるのは僕しかいない」と思っていました。

なので、僕が本社に戻った後も、誰も派遣しないんだろうなという気持ちでいました。

 

ですが、すぐに後輩の派遣が決まる。それも翌週。

 

なんだか、自分が勝手に背負っていた責任感がバカバカしくなり、そこでこのような気づきがあったのです。

 

「代わりがいない仕事なんて存在しないじゃん」

 

代わりの探し方はいくらでもある

 

これはあくまで一例ですが、基本的に代わりのいない仕事なんて存在しないと思っています。

 

例えば、大企業なら他の部署や事業部に、同じようなスキルを持った人は絶対いるし、ベンチャーでも同業を探してヘッドハンティングすればいい。

社員でやってた仕事を外注するのも手だし、派遣会社に依頼するのも一つ。

 

社長だって世界中にいくらでもいるし、役員もそれ以上にいる。

 

自分の部署など狭い範囲で考えるから「代わりはいない」と思うのであって、もっと広い範囲で見るとたくさんいるのです。

穴を補う方法なんていくらでもあるし、それを知らないだけなのでしょう。

 

代わりはあなたが決めることじゃない

 

では、転職をしようと考えている人が「代わりがいないから辞められない」という思考から抜け出すために、必要な心構えは何なのでしょうか?

 

それは、「自分の代わりは自分が決めるものではない」と理解することです。

 

あなたが抜けた後の人員配置などは、より偉い人や人事担当がやることであって、あなたがやることではありません。

辞めた後のことを指示する権限があなたにあるわけがなく、そこに対して心配するのは逆に筋が通っていないことになります。

 

経営者は、いざとなればあの手この手を使って後継者を探します。

一般社員では考えられないほどのネットワークを持っているので、人材は意外とすぐに見つかります。

 

むしろ、人がいなくなって回らなくなるリスクがあるような会社は、そもそも経営が成り立っていません。

自分にとってもっといい環境が必ずあるはずです。

 

そう考えると、転職に対してもっと楽に構えられるのではないでしょうか?

 

では最後に、結論をまとめます。

「代わりがいないから辞められない」と転職を躊躇する人に伝えたい。

 

  • 代わりはあなたが決めることじゃない
  • 代わりの探し方はいくらでもある

 

photo by セキグチ