伝えたいことは半分しか伝わらない、ならば倍伝える
2013年ぐらいに、UVERworldのライブでTAKUYA∞さんがMCで放っていた言葉です。
「自分が伝えたいことは、その半分しか伝わらない。
ならば、倍伝えてやろうじゃないか」
自分が考えていたことを話しても、意外と相手の反応が良くなかったり。
終わってから、反省点が見つかったり。
こんなことよくあると思うんです。
僕も最近感じる機会があったので、そのことについて書いてみます。
話し終わったときはスッキリしている
昨日、僕の会社の編集長に僕のことを取材してもらいました。
社員全員分の記事を作っていて、その一環です。
社員の記事を作る目的は、新規顧客の獲得や、既存顧客の継続率UP。
そのために、「どんな想いで働いている人がこの事業をやっているのか?」を伝えることを主旨としているのです。
そういう目的はあったものの、「想いのたけをぶつけてください」という指示だったので、結構好き勝手しゃべりましたが。笑
でも、届けたい人ははっきりと浮かんでいて、その人をイメージして話すことが顧客へも伝わりやすいとわかって話していました。
自分のブログやnoteではなく、会社のメディアとして僕の素顔が明かされるのですが、かなり赤裸々に話しました。
あまり他人に話していないようなことも、「うちの編集長ならいい感じにまとめてくれるだろう」と信頼し全部話すと決めていたので、取材が終わったときはかなりスッキリ。
原稿が完成するのが今から楽しみです。
普段は編集者として取材する側の仕事をしていますが、取材される側ってこんなに嬉しいんですね。
人間は後から気づく生き物
ですが、取材が終わってから色々気づいてしまいました。
「あれも言ってない」「これ言い忘れた」など。
僕のキーメッセージは全て伝えたはずなのに、振り返れば半分ぐらいしか話せていませんでした。
お客様に届けたい言葉はたくさんあるのに、取材時にはそれが出てこなかった。
そこに関して、悔しく感じています。
人間、後から気づく生き物なので、仕方ないといえば仕方ないのですが、それでも不本意なのは変わらず。
でも、取材時間は限られていて、その中で僕が伝えられることは全部伝えています。
だから、スッキリしたのです。
つまり、僕は全力を出した。でも、半分しか伝わらなかった。
伝えるとは、全部伝わらないということなのかもしれません。
「伝えられなかった」で終わらせない
ここで大事なのは、「伝えられなかった」で終わらないことです。
言えなかったことは次言えばいいし、言う機会がなければ書けばいいし。
「伝えられなかった」のであれば、「伝える」努力をする。
それを繰り返すことで、発信力が高い人になっていくのでしょう。
僕も、これから取材される人間になっていきたいですし、取材されるたびに違うことを言える人間になりたいと思っています。
「伝えられなかった」という気持ちが、また次の「伝えられなかった」につながって、結果的に伝えられることが増えていくのでしょう。